
本記事はAirbnb連携により在庫同期・料金カレンダー反映・メッセージ一元管理などOTA連携が可能に。国産PMS初のAirbnb連携を解説し、導入メリットや運用改善ポイントを、全国60,000室以上のホテル・民泊様へ、宿泊管理システム(PMS)や自動チェックイン機などの提供を通じて得た現場の知見と、最新の業界トレンドを基に、宿泊施設の経営に役立つ実践的な情報を解説します。
目次
なぜ今、ホテル運営にAirbnb連携が必要なのか
Airbnbは民泊だけでなく簡宿・ホテルにも利用が広がり、OTA戦略において欠かせないチャネルとなりました。しかし、Airbnb独自の管理画面を個別に操作していると、在庫整合性の乱れやメッセージ対応の分散が発生しやすく、運営負担の増加につながります。Airbnb公式ヘルプでも「チャネルマネジメントの重要性」が示されており、在庫同期・料金設定連携の仕組みが明確に定義されています(参照:https://www.airbnb.jp/help/article/2683)。
こうした背景から、PMSとAirbnbを直接連携させることで、在庫や料金を一本化し、OTA全体の整合性を担保する必要性が高まっています。特に、宿泊業界では省人化・無人化が進む中、個別管理からの脱却は急務であり、連携による業務効率化が大きな効果を発揮します。
HOTEL SMARTでは、宿泊施設の課題を解決し、さらなる顧客満足度の向上と、収益の向上を実現する宿泊施設向けオールインワンシステムです。サービスの概要や導入事例、具体的な運用方法をまとめた資料をお配りしております。ご検討のお役に立てください!
在庫情報の自動連携(2つのパターンでわかる仕組み)
Airbnb連携の在庫同期には、大きく二つのパターンがあります。
まず1つ目は、Airbnbのみに掲載している施設でサイトコントローラーを使用しないケースです。この場合、Airbnbからの予約情報がPMSへ直接取り込まれるため、これまで行っていた手入力作業が不要となり、チェックイン準備までの流れがほぼ全自動化されます。
一方、複数OTAに掲載し、サイトコントローラーと2WAY連携している施設では、Airbnb予約はサイトコントローラーを経由せずPMSへ直接入る点が特徴です。そのため、他OTAへの在庫反映はPMSから逆方向に流す仕組みが必要となります。これにより、全チャネルの在庫整合性を保ちながら、オーバーブッキングのリスクを最小化できます。
料金カレンダーの同期で売上を最大化
Airbnbにも独自の料金設定機能がありますが、PMS側で料金を管理する大きなメリットは、日別・曜日別・季節要因など、多層的で細かな価格調整ができる点にあります。PMSでは料金ランクを設定できるため、繁忙期や閑散期に応じて柔軟に価格戦略を構築でき、室料収益の最大化に寄与します。
また、ホテルスマートブッキングなど自社予約サイトと料金設定画面を共通化できるため、複数画面を行き来せず一元的な管理が可能になります。PMS中心の料金管理は、属人的な手動運用から脱却し、データに基づく収益最適化を推進します。
メッセージ連携で顧客対応を一元化
AirbnbメッセージをPMS上で送受信できる機能は、多くの施設から要望が寄せられていた領域です。従来は「予約後メールはPMSから」「ゲストからの返信はAirbnbで確認」といったように、複数ツールを行き来する煩雑な運用が一般的でした。
連携によって、予約後の自動通知から問い合わせ対応までを一つの画面で完結でき、返信速度の向上と管理負担の軽減が期待できます。また、Airbnbメッセージを使ってマイページ案内も送信できるため、ゲストの情報閲覧率が高まり、チェックイン時のトラブルも減少します。さらに、ホテルスマート/minpakuINではチェックイン機とも連動し、ゲスト対応をノンストップで運用できる体制を構築できます。 こうした顧客体験の統合は、無人化運営を目指す施設にとって大きなメリットです。
Airbnb連携がもたらす運営メリット
Airbnb連携によって宿泊施設の運営は大きく効率化されます。まず、在庫・料金・メッセージが一本化されることで、手入力作業が減少し人的ミスも防止できます。
また、PMSを中心にOTA全体の在庫を制御できるため、オーバーブッキングのリスクを大幅に低減できます。料金戦略の最適化も容易になり、需要に応じた柔軟な価格設定が可能となることで収益向上が見込めます。
さらに、メッセージ連携により顧客対応がスムーズになるため、レスポンス品質の向上や顧客満足度の改善に繋がります。これらのメリットは、小規模施設から多拠点運営まで幅広い業態で効果を発揮し、施設全体のDX推進にも貢献します。
こんな施設にAirbnb連携は特におすすめ
Airbnb連携は、民泊や簡易宿所のようにAirbnb経由の予約比率が高い施設はもちろん、小規模ホテル・ゲストハウスでも大きな効果を発揮します。スタッフ数が限られる施設では、在庫更新やメッセージ対応に割く時間が減るため、運営負担の軽減につながります。
また、フロント無人化・省人化を進めたい施設にとっても、連携による自動化は極めて相性が良く、業務フロー全体の最適化に寄与します。Airbnbの予約が増加している施設や、現状の管理作業が煩雑に感じている場合は、PMS連携を導入することで効率化と顧客満足度向上の両立が期待できます。
Airbnb連携の導入ステップ
Airbnb連携の導入は、まずAirbnb側でAPI連携を許可し、必要な審査と設定項目を確認するところから始まります。PMS側では、部屋タイプや料金カレンダー、同期させる項目の整理を行い、在庫反映のルールを明確にします。
複数OTAを利用している場合は、サイトコントローラーとの2WAY連携も含めて整合性を保つ設定が重要です。運用開始後は、同期タイミングや権限設定に注意し、ダブルブッキングが起きないよう管理ルールを策定します。公式仕様に基づく設定が安定運用につながります。
PMSとチェックインシステムが一体化したオールインワンシステム

弊社が提供しているホテルシステム【HOTEL SMART(ホテルスマート)】はホテル管理システム(PMS)を中心に現金精算やスマートロックとの連携が可能な自動チェックイン機、施設のホームページからの予約導線を確保できる自社予約システムなど宿泊施設の運営に必要なシステムを全て取り揃えているオールインワンシステムになります。
また、宿泊施設に特化した決済システムやオーダーシステム、キャンセル料自動回収サービスなど、先進的な機能やオプションも幅広く搭載可能です。
まとめ
Airbnb連携は、在庫・料金・メッセージ管理を一本化し、宿泊施設の運営効率と収益性を大幅に向上させます。複雑化しがちな多チャネル運用も、PMSを中心に据えることで整合性とスピードが向上し、現場の負担軽減と顧客体験の改善を同時に実現できます。Airbnb予約の増加が続く今こそ、運用の自動化と最適化は重要なテーマです。御社のチェックイン機やホテルスマートを活用することで、Airbnb連携を最大限に生かした完全自動チェックイン、料金管理、顧客対応を実現でき、施設運営を大きく前進させることが可能です。 省人化・無人化を見据えたホテル運営の基盤として、Airbnb連携は大きな価値をもたらします。

